女の主張 ~とある少女の被害~

はじめは偶然手が触れただけだと思った。
たまたま、そう、たまたま他人の手の位置がそこにあるだけだと思ってた。
朝の満員電車なんだから、仕方がない。そう思った。そう言い聞かせた。
手のひらの生暖かさが自分の体に入ってくるようで、なんだか不快だった。
体勢を変えたいけれど、何となく体を動かせない。

数駅過ぎたある時、唐突に指が蠢いた。
驚いて息を呑んだ。突然の手の動きにひたすら動揺する。
気持ちの悪い汗が全身から吹き出てくる。言葉が何も浮かばない。

指は、私の下半身を舐め回しながら少しずつ下のほうに這っていく。
やだやだやだやだやだやだ。

誰か・・・。
周りの人達は気付いていないの?お願い・・・。
恐怖と緊張で体はこわばり、辺りを見渡すことができない。
自分を触っている手が一体どこから伸びているのか、それすらわからない。
頭の中がぐるぐるする。気分が悪い。吐き気が・・・する。

ふと、手が私の体から離れた。
体が浮くような解放感。震えた息が出る。

終わった。そう思った刹那、
蠢くものが下着の中に侵入してきた。

全身から血の気が引いた。







それから先は良く覚えていない。
気がついたら目的地の駅のホームを、おぼつかない足取りで歩いているところだった。
ひたすら、早く終わってと願ったことだけは脳裏に焼きついている。

学校に着き、何より先にトイレに駆け込んで嘔吐した。
涙ぐみながら何度も何度も吐き出し、出すものがなくなっても喉の奥は痙攣して再びえずく。

「痴漢」

ようやくその言葉が頭に浮かんだ。
自分は痴漢の被害に遭ったのだ。
どうしよう。
どうすればいいのかわからない。
相談する? あの出来事を? 誰に?
できるわけがない。あんなことを人に話すなんて・・・。
涙が出てくる。どうして自分がこんな目に・・・。


翌朝、再び駅のホームに私はいた。
満員電車が到着しドアが開く。
たくさんの男性が押し込められているのが、まるで私が乗り込むのを待ち構えているかのように感じた。
あの出来事がフラッシュバックする。
電車の中に、入れない。
あんな目に遭った場所に、また自分から入り込むなんて。
目の前でドアが閉まる。何度も電車を見送った。
それ以降、目に映る男性が全て痴漢に見えるようになった。

その後、私は何度も痴漢に会った。
学校の先生にも家族にも恥ずかしくて、言えなかった。
しだいに恐怖や嫌悪感だけでなく、悔しさも芽生えてくる。

警察に相談しにいったことがあった。
白髪交じりの中年の警官はどうでもよさそうに言った。
「あんたに隙があるんだよ」
隙?
私はただ普通に電車に乗ってるだけなのに。
私は何もしてないのに・・・、あんなに辛い思いをしたのに・・・、警察は私が悪いという。
結局、乗車する時間を変えること、乗る車両を変えること、被害に遭ったら犯人を警察に突き出すことを提案されて終わった。
男の警官なんかに相談した自分が馬鹿だった。
乗る時間も乗る車両も既に何度も変えた。それでも痴漢に遭う。

世間の男は女が誘惑するような格好をしてるのがいけないと女性を非難する。
でも私は派手な格好はしていない。当然だが高校の制服を着ている。スカートの丈も長くしている。それでも痴漢に遭う。
これ以上どうしろというのだろう。
「嫌なら電車に乗るな」。そう言われたこともあった。


電車の中で何度も何度も体と心を蹂躙され続けた。
痴漢に遭わなくても電車に乗るときは常に緊張の糸が張り詰めており、頭がどうにかなりそうだった。

もういやだ。
電車に乗るのが苦痛で、学校に行きたくない。

そんな時だ。
私の使っている路線に女性専用車両が導入されるというポスターを見つけた。
私は特定の宗教に属してはいないけど、この瞬間、神に感謝した。

女性専用車が始まることがわかってからは痴漢に遭っても、あと少しの辛抱だと頑張ることができた。
念願の女性専用車両の開始の日、私はもう痴漢被害に遭わなくて済むという解放感から笑みが止まらなかった。
男性がいないことの安心感がこれほどだとは。
本当に快適で、世界が変わったように見えた。

しかしある時、女性専用車に乗ってくる男達がいることを知った。
以前から、たまに間違えて女性専用車に乗ってくる男性はいた。
だが、彼らは意図的に女性専用車に乗ってくるのだ。
それが信じられない。
女性が安心して電車に乗れるように設定してるものなのに、その配慮を踏みにじる人たち。
痴漢したいのにできないから乗ってくる人たちだと思う。もしくは頭がおかしいのか。

電車で、男性が近くにいるだけで恐怖を感じる私にとっては迷惑極まりない。
このような人たちがいなくなるように日々祈っている。



(この記事は「男の主張~とある少年たちの迫害~」http://senyousociety.blog79.fc2.com/blog-entry-3.htmlと併せてお読みください)


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この記事に、女性車両に賛成する場合はどこをクリックしたら良いのですか?
まさにこの女性の気持ちです。
男性同士でちゃんと痴漢を注意できていますか?できないから野放しになっているのでしょう?

No title

コメントありがとうございます。

当ブログは女性専用車両には反対の立場ですので、賛成の方のクリックするボタンはございません。

>男性同士でちゃんと痴漢を注意できていますか?できないから野放しになっているのでしょう?


素朴な疑問なのですが、なぜ警察官でもない一般の男性同士で痴漢を注意しなければならないでしょうか?あなたは女性の犯罪者に注意していますか?

ちなみに、嬰児(赤ちゃん)殺しの9割が女性だそうです。
ちゃんと、知人友人の女性に、「赤ちゃんを殺さないようにね!」と注意していないから、子殺しが野放しになっているのでしょうか。

【嬰児殺(赤ちゃん殺し)と幼児殺人被害者数統計】
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby.htm

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