「アジア人排除」は差別、「男性排除」は区別なのか?

「差別」とは何か、「区別」とは何か。

それを多くの人に考えてもらいたいと感じることがある。


アジア人の宿泊拒否 AirBnB民泊ホストに罰金5000ドル 7/14(金) 14:20配信

米民泊仲介サイトのAirBnB(エアービーアンドビー)を通じて予約したアジア系米国人女性に、「アジア人」を理由に利用を拒否した家主に対して、カリフォルニア州は同社と協議の上で、罰金5000ドル(約57万円)とアジア系米国人の歴史の講習受講を命じた。

カリフォルニア州ビッグベアのタミ・バーカーさんは今年2月、スキー旅行のため自分の山小屋を予約した大学生ダイン・スーさん(26)が友人たちと現地に向かう途中で、いきなり予約をキャンセルした。テキストメールでのやりとりで、理由を「たった一言で済む。アジア人」と書いた。

カリフォルニア州政府の雇用機会均等・住居部(DFEH)はAirBnBとの新しい取り決めの下、バーカーさんに罰金と講習受講を命じた。

AirBnBとの合意の下、DFEHは差別などの苦情対象となった物件提供者を調査することができる。人種によってAirBnBなど民泊サービスが利用しにくいという報告を受けて、州政府の調査が可能になった。

(中略)
宿泊を拒否された直後に撮影した動画で、スーさんは涙ながらにことの経緯を説明した。

「アメリカに23年以上住んでいて、それで今さらこういうことがあるのがつらい」、「私がどれだけ他人を大事にしても、関係ない。アジア人は人間以下。ごみみたいに扱われる」とスーさんは訴えた。

(英語記事 Racist AirBnB host fined for refusing Asian)
(c) BBC News



これは、ホテルのような商業宿泊施設ではなく、一般人の家への宿泊、すなわち「民泊」で起こった宿泊拒否のトラブルである。

旅行者であるアジア系米国人の女性が「アジア人」であることを理由に宿泊拒否されたそうだ。
これに対して、州政府が「罰金5000ドル(約57万円)とアジア系米国人の歴史の講習受講を命じた」とのこと。さらにAirBnBは、この宿泊拒否したホスト(家主)を、ホストの登録から永久に削除したそうだ。

多くの人が「許せない人種差別だ!」と思うだろう。

「フェミニズム≒ナチズム なぜフェミニストは話が通じないのか」でも触れたが、フェミニストはこういった人種差別を「差別」とする一方で、男性に対する隔離は差別ではないと定義する。

「黒人の犯罪率は高いから黒人を警戒したり、隔離するのは差別だ(白人専用)」
「男性の犯罪率は高いから警戒したり、隔離するのは区別だ。(女性専用)」


この「民泊」は、日本でも盛んに行われるようになっている。
しかし、マンションの一室や、閑静な住宅街で民泊を行い、様々なトラブルを起こしている。


タワマンで民泊中国人がドンチャン騒ぎ 翌日はゴミだらけ 2016.05.11 16:00
昨今日本国内でも盛り上がりを見せている「民泊」について、都内の高級タワーマンションに住む40代男性が怒りを露わにする。

「マンション内の居住者専用の歓談スペースで、中国人グループが夜な夜なドンチャン騒ぎを繰り広げている。飲酒禁止なのに明らかに酔っ払っているうえに、後片付けもしないから翌日はゴミだらけ。

 靴の空き箱が10箱も捨てられていたこともあった。何より厄介なのは、彼らがマンションの住人じゃないことです。『民泊』で一時的に宿泊している観光客だから日本語が通じず、苦情を言っても無駄。本当に勘弁してほしい」


「民泊」とは、民家やマンションの1室をホテル代わりにして宿泊できるサービスのこと。主にネット仲介が主流で、仲介の世界最大手企業であるエアビーアンドビー(Airbnb)の日本法人によると、日本国内でも昨年までに宿泊件数が100万を突破。訪日外国人の急増と宿泊施設の不足を解消する新たな手段として注目を集め、政府も2020年に控える東京五輪を見越して民泊に関する法的整備や規制緩和に向けて動き出している。

 その中で利用客が際だって多いのが、いまや訪日外国人の4分の1を占める中国人観光客である。

 利用数が多いことに加え、もともと中国人観光客のマナーが問題視されてきたこともあり、「民泊」する中国人とマンション住民との間でトラブルが相次いでいるのだ。

※週刊ポスト2016年5月20日号
http://www.news-postseven.com/archives/20160511_410071.html



自分が近隣の住民だったら耐えられないだろう。旅行者にとってはほんの数日であるが、住人にとっては毎日なのである。

しかし、中国人だからと言って、全員がこのようなトラブルを起こすかどうかはわからない。近年、経済成長の激しい中国である。文化レベルも向上しており、マナーのしっかりした中国人もいる。

だが、どの中国人客がマナーがしっかりしていて、どの中国人客がトラブルを起こすのか、宿泊予約の時点でわかるはずもない。
なので、中国人からの予約があった時点で何らか(「ついさっき予約が入ってしまった」等)の理由を付けて拒否するというホストも実際にいる。

これは差別なのかか区別なのか、とフェミニストに問いたい。

自分の隣の家が民泊をはじめて、毎晩大騒ぎ、家の周りがゴミだらけになったらそれでも耐えられるだろうか。


きちんとしたマナーを守れる中国人からすれば、不当な差別であると感じるだろう。
それ以前に「アジア人拒否」を糾弾し、「中国人拒否」を正当化できる理由があるのだろうか。

それとも
「アジア人拒否」は人種差別的な偏見による不当な差別だから許せない!
「中国人拒否」は実際に多くの中国人が迷惑をかけているのだから合理的な区別!

なのだろうか。

では、今回アメリカで問題となったホスト(女性)が「昔、アジア人にひどい目に合った。そのせいでアジア人を見るだけで恐怖を感じる。だからアジア人の宿泊は断っている」と言い出したらどうするか。「実際にアジア人が迷惑をかけたのだから合理的な区別!」と言えるのだろうか。

そのごくわずかな特定のアジア人がかけた迷惑が、「善良な人も含めた、全てのアジア人」に適用され、アジア人の宿泊拒否が社会的に許容されるようになったら、それは偏見に基づく差別であろう。

一体、何%の人間が(迷惑をかける等の)「原因」を持っていたら、そこに属する人々全員を排除しても許されるのであろうか?どこから不当な「差別」ではなく、合理的な「区別」になるのだろうか?

100%がそうであれば、「区別」というのはわかる。

だが、1%だったらどうだろうか?
10%だったら?
30%だったら?
50%だったら?

仮に70%が迷惑な原因を持っていたとしても、30%の人々にとっては、「自分達は何も悪いことをしてないのに、偏見による排除、差別を受けた」と感じるであろう。


どこから「差別」で、どこから「区別」などという境目などない。


中国人が迷惑だから中国人を拒否する
イスラム圏の人はテロリストかもしれないから拒否する
外国人はマナーを理解していないから、銭湯の入浴は拒否する
男性は痴漢をするから、車両から排除する

いずれも、それを主張する人にとっては「区別」であり、排除される無実の人々にとっては「差別」である。

以前、引越しのために不動産屋で物件探しをしたときに、安くて、条件のいい物件があった。これを内見したい、と伝えたところ「女性専用の物件」と言われ、悲しい気持ちになったことがある。

「アジア人」を理由に排除することは「差別」と認められるが、「男性」を理由に排除することは「区別」と言われるのである。


フェミニストは差別と区別を恣意的に使い分け、「女性は差別されている!でも男性が不利なものは男性に原因があるのだから、合理的な区別!」と言い続けてきた。


フェミニストに対して、他者を差別するのであれば、自分も差別される覚悟を持て、と言いたい。

女性は性的価値を守る必要があるから、男性を排除する。女性専用にする。

これを是とするのであれば、

男性は経済力を守る必要があるから、仕事から女性を排除する。男性優位にする」も認めなくてはならない。

普段から性別にもとづく差別をしてるフェミニストに、この「アジア人差別」を「人種にもとづく差別だ!」と善人面して憤る資格はない。


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