「私は特に、どこでもいいです」

お久しぶりです。
長期間更新できずに申し訳ございません。



今回、ふとある記事を見かけ、気になったので少しだけ紹介しようと思う。

女性専用車両についての話題になると、インターネット掲示板などで必ずと言っていいほど貼られる画像がある。

2005年のテレビ番組において、女性専用車両について女性客にインタビューしている場面を繋げたものだ。

中年女性、あえて言うならあまり美人とは言えないオバサンたちが

「(男性がいないというのは)なんとなく心強い」
「朝もあったらいいなと思ってた」
「男性がいないと安心!」

という画像が続き、最後に若くて綺麗な女性が

「わたしは特に、どこでもいいです」

と言うのをオチとしているものである。

「女性専用車両に賛成する女性はこんな人間ばかりだ」というような批判をこめて様々な場面で貼らていると思われる。(私がそう思っているわけではなく、掲示板などで貼られる流れの主旨からそう受け取れる)

さて、この最後の若い女性について、あの画像の時点から8年が経ち、再びインタビューしてみたという記事がある。

以下の記事である。

伝説のネタ画像「女性専用車両インタビューの女」は今、女性専用車両についてどう思っているのか?
現在の彼女は女性専用車両について何を語るのか?
(ねとらぼ)

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1307/30/n

また、これとは別の記事にも同じ女性にインタビューしているものも発見した。

女性専用車両で「私は特に どこでもいいです」とコメントした可愛い女性の今は? 痴漢された過去があったからあの発言をした
(ガジェット通信)

http://getnews.jp/archives/386944

彼女は、痴漢に遭うことが多く、ストーカーや露出狂に遭ったこともあるとのこと。
だから痴漢を減らしたいと思っているそうである。
それでも「私は特にどこでもいい」と言った理由は、

「そういうのを作っても痴漢常習犯は、形を変えて痴漢行為をやると思うんです。だから、女性専用車両を作った=痴漢がなくなるではないような気がするので……。」

「私としては、女性専用車両がなくても痴漢がない社会であってほしいと願っているんですが……でも、なかなか難しいですよね……。」

という言葉に集約される。

彼女は痴漢を「減らしたい」のであって、女性専用車両を作ったからといって、痴漢がいなくなるわけではないということを理解している。

痴漢の対策をするのであれば、警察や鉄道会社がしっかりとコストをかけ、痴漢を監視・取り締まるような体制を整えるべきだ。

女性専用車両に賛成する人々の中では「痴漢=男性」という等式が成り立っている
しかし、その人々はその等式を逆から見れば「男性=痴漢」であるという意味にもなる、ということに気づかない。「男が痴漢をするのが悪いんだと思う」という一言は、地球上の人口の半分すべてを「悪」「犯罪者」と断定し、何もしていない大多数の男性の心を傷つける。


中には、「男が悪い」という言葉を信じてしまう人もいるし、さらにその上「同じ男として恥ずかしい」という風に、自分がやっていない犯罪に罪の意識を感じて恥じてしまう男性もいる。

しかし、この女性はしっかりと「悪いのは痴漢」と言っており、痴漢以外の男性全体を犯罪者だとは言っていない。

彼女は普通車両に乗り、痴漢に遭ったら睨みつけるか肘打ちをするという。ゆえに、女性専用車両はそんなに関係ない、とも言っている。

ただ、彼女自身は「特にどこでもいい」という言葉の通り、女性専用車両について否定でも肯定でもない。

「でも、睨んだりひじ打ちしたりする勇気がない人もいるから、女性専用車両も必要なんだとは思うんですよ。でも、私自身が乗るのは「特にどこでもいいです」って思います。」


彼女の痴漢についての意見の総括は、以下の通りである。

「加害者も痴漢行為はやめる。被害者も怒る勇気を持つ。そうして、1人1人が気を付けたら、痴漢はなくなると思うんです。なかなか難しいのは分かりますが、そういう世の中であってほしいですね。」

彼女の意見はまったくの中立で、悪いのは痴漢、被害者も自分で声をあげるべきというシンプルなものである。ただ少し残念なことに、この意見の中では「痴漢」と「被害者」しか登場しておらず、本来であればその痴漢を取り締まるべき「警察」と「鉄道会社」という存在はない。

日本の電車内というのは、「犯罪を警察組織が取り締まる」という文明化した社会から隔絶された空間であって、人間がそういった社会構造を作り出す前の原始的な社会、つまり、
やられたら自分の力でやり返さなければならないという場所になっている。

「痴漢は犯罪です」というポスターをあちこちに貼っているくせに、痴漢の取締には一向に力を入れる気配はなく、女性専用車両を増やすだけなのだ。「痴漢は犯罪」なので「警察が取り締まる」という結論までには永遠に辿りつかない。「痴漢は犯罪です」と言って終了だ。警察や鉄道会社の仕事はこういったポスターや女性専用車両というシールをぺたぺた貼ることなのだ。痴漢の検挙は被害に遭った人が各自でやってくれ、ということだ。

電車内には警察という概念が存在しないから、女性が身を守るためには攻撃的にならざるをえないにもかかわらず、男性はそういった女性により冤罪に遭ったら、唐突に警察が存在する電車の外という空間に引っ張りだされ、逮捕監禁され、人生を破壊される。
女性専用車両がなくとも、警察が(車内だけ)取り締まらないという状況は男性にとっては一方的にリスクを負わされているのだ。


全ての女性が、自分が被害にあったときに自分の力でやり返せるとは限らない。
だけど、男性全体が悪いわけではないことを認識し、その上で自分では痴漢にやりかえせないからという個人的な理由によって見ず知らずの男性に女性専用車両という形で仕方なく協力してもらうことに、申し訳ない気持ちと感謝をする。
女性専用車両に賛成する女性全てがこのような考えを持っているのであれば、世の女性専用車両に違和感を持つ男性の溜飲も下がるかもしれない。

しかし、現実には、「男が悪い。女性専用は当然の権利」という風に、逆に男性を攻撃するものが多いように思える。(本当は男女が互いを攻撃する必要などないのに)

最低でも、この女性のように、「悪いのは痴漢、被害者もやり返せばいい」というあるべき論を認識した上で(本当のあるべき論は「警察が仕事をするべき」だが)上で、女性専用車両の是非を議論できる世の中になってほしいと思う。


(ちなみにこの女性、タレント活動をしているとのことである。つまり、8年前の画像や今回のインタビューが「やらせ」である可能性も存在するが、そういったことを踏まえても、このような女性(やらせである場合のこの女性が演じているキャラクター)のような視点を持つ人が増えれば幸いと思い、この記事を書いています)


「私は特にどこでもいいです」


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