「納得」の重要性

納得」というものは人間社会において、非常に重要なことである。

全く同じ内容の提案をしているはずなのに、ある人の提案は認められ、別のある人の提案は却下される。
そんな状況は様々な場面で見られると思う。

仮に、ある2人のサラリーマンが、上司に全く同じ内容の提案をしていたとして、

根拠をはっきりと示し、理路整然と伝え、相手の質問にも明確な答えを用意している人
何が言いたいのかわからない、質問しても答えになっていない答えで返す人

では、前者の提案が認められる可能性が高いのは明白であろう。

まったく同じ内容、結論である2人の提案に、上司は前者を認め、後者を否定したとする。
これは上司の心の中の「納得」という心証を得たかどうかが鍵となっている。

プレゼンの方法だけでなく、話し手のこれまでの言動や実績などの、人格的な信頼度も納得するための要素となることもある。

また、上司のその時の機嫌の良し悪しによっても左右されたりすることもある。

ともかく重要なことは、同じ出来事に対して、「納得」という心の中の事象がその後の結果を左右するということだ。

それゆえ納得はとても重要なのである。

サラリーマンを辞め、独立した人は、安定収入を失い、1ヶ月先の収入も見えない不安定な生活をすることになる。
しかし彼らは、自分で選んだ道なのだから、と納得して先に進んでいくことができる。

また、自分が他の人より多く労働を負担することであっても、「自分が多く休んだから」や、
「困っている親しい同僚を手伝うため」などの納得できる理由があれば、その仕事を引き受けることができる。

納得が重要である、というのは、納得があれば不利益でさえ受け入れることができるからだ。

時によって、納得は何よりも優先されることがある。

歴史的に言えば、日本においては「果し合い」、西洋では「決闘」という形で、納得するために命をかけることがあった。
互いに譲れないものがあるから、納得したいから、命をかける。

その結果、相手の命を奪うことになろうとも、自分の命を落とすことになろうとも、仕方のないことだ、ということになる。
(これの規模を大きくしたものが「戦争」と呼ばれるものである)


もしこれらが、納得できない理由で無理やり押し付けられたものであったらどうだろう。

前置きが長くなったが、ここからが本題である。

日本には、女性専用車両という男性の納得を得ていないのに、男性に一方的に不利益を負担させているものが存在する。

さらに「男性は協力して当然」「協力しない男性はおかしい」という押し付けのような風潮がある。


男性に不利益を課す以上、女性専用車両を運用する鉄道会社は、男性の納得を得る必要があるのだ。

納得があれば、車両に乗れないという不利益を受け入れることができるかもしれない

男性の納得を得るためには、少なくとも女性専用車両のアナウンスやポスターにて
下記のことを明示しなければならないと感じる。

①鉄道会社と警察の努力不足により、痴漢とは一切関係のない一般男性を排除して不利益を被らせていること、およびそれによる不快な思いをさせたことについての謝罪。

②女性専用車両は男性の善意によって成り立っているものであり、あって当然のものではないという認識を女性に持ってもらうための啓蒙の言葉。

③女性専用車両は男性の任意の協力によるものなので、女性専用車両に入ってきた男性を凝視したり、女性専用車両であることを伝えて遠回しに出ていくことを要請したり、直接的に罵倒したりすることはハラスメントにあたるため、絶対にしてはならない旨。

④今後、このような男性に一方的に不利な状況を解消させるための計画をいつまでに、どのような方法で達成するか。

⑤④の計画が達成されるまでの間、男性に迷惑をかけることへの詫び。


これらのことが、大々的に告示されていれば、不利益を被ることであっても、「仕方ない」と溜飲を下げることができるだろう。

しかし、男性に対して何らの説明も補償も、謝罪も感謝の意も示さず、
さらに「男が悪い」と悪のレッテルを貼られた上で、一方的に不利益を課されている現状
では、男性の納得を得られるはずもない。

現状の日本社会は、「男性の納得を得る必要などない」、と考えられていることが多いように感じられる。

「女性の気持ちに配慮して欲しい」という言葉はいたるところで聞くが、
「男性の気持ちに配慮して欲しい」という言葉は聞いたことがない

いつしか、性別に係らず、互いの心を思いあって、配慮してくれるような社会が来る日はあるのだろうか。


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「私は特に、どこでもいいです」

お久しぶりです。
長期間更新できずに申し訳ございません。



今回、ふとある記事を見かけ、気になったので少しだけ紹介しようと思う。

女性専用車両についての話題になると、インターネット掲示板などで必ずと言っていいほど貼られる画像がある。

2005年のテレビ番組において、女性専用車両について女性客にインタビューしている場面を繋げたものだ。

中年女性、あえて言うならあまり美人とは言えないオバサンたちが

「(男性がいないというのは)なんとなく心強い」
「朝もあったらいいなと思ってた」
「男性がいないと安心!」

という画像が続き、最後に若くて綺麗な女性が

「わたしは特に、どこでもいいです」

と言うのをオチとしているものである。

「女性専用車両に賛成する女性はこんな人間ばかりだ」というような批判をこめて様々な場面で貼らていると思われる。(私がそう思っているわけではなく、掲示板などで貼られる流れの主旨からそう受け取れる)

さて、この最後の若い女性について、あの画像の時点から8年が経ち、再びインタビューしてみたという記事がある。

以下の記事である。

伝説のネタ画像「女性専用車両インタビューの女」は今、女性専用車両についてどう思っているのか?
現在の彼女は女性専用車両について何を語るのか?
(ねとらぼ)

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1307/30/n

また、これとは別の記事にも同じ女性にインタビューしているものも発見した。

女性専用車両で「私は特に どこでもいいです」とコメントした可愛い女性の今は? 痴漢された過去があったからあの発言をした
(ガジェット通信)

http://getnews.jp/archives/386944

彼女は、痴漢に遭うことが多く、ストーカーや露出狂に遭ったこともあるとのこと。
だから痴漢を減らしたいと思っているそうである。
それでも「私は特にどこでもいい」と言った理由は、

「そういうのを作っても痴漢常習犯は、形を変えて痴漢行為をやると思うんです。だから、女性専用車両を作った=痴漢がなくなるではないような気がするので……。」

「私としては、女性専用車両がなくても痴漢がない社会であってほしいと願っているんですが……でも、なかなか難しいですよね……。」

という言葉に集約される。

彼女は痴漢を「減らしたい」のであって、女性専用車両を作ったからといって、痴漢がいなくなるわけではないということを理解している。

痴漢の対策をするのであれば、警察や鉄道会社がしっかりとコストをかけ、痴漢を監視・取り締まるような体制を整えるべきだ。

女性専用車両に賛成する人々の中では「痴漢=男性」という等式が成り立っている
しかし、その人々はその等式を逆から見れば「男性=痴漢」であるという意味にもなる、ということに気づかない。「男が痴漢をするのが悪いんだと思う」という一言は、地球上の人口の半分すべてを「悪」「犯罪者」と断定し、何もしていない大多数の男性の心を傷つける。


中には、「男が悪い」という言葉を信じてしまう人もいるし、さらにその上「同じ男として恥ずかしい」という風に、自分がやっていない犯罪に罪の意識を感じて恥じてしまう男性もいる。

しかし、この女性はしっかりと「悪いのは痴漢」と言っており、痴漢以外の男性全体を犯罪者だとは言っていない。

彼女は普通車両に乗り、痴漢に遭ったら睨みつけるか肘打ちをするという。ゆえに、女性専用車両はそんなに関係ない、とも言っている。

ただ、彼女自身は「特にどこでもいい」という言葉の通り、女性専用車両について否定でも肯定でもない。

「でも、睨んだりひじ打ちしたりする勇気がない人もいるから、女性専用車両も必要なんだとは思うんですよ。でも、私自身が乗るのは「特にどこでもいいです」って思います。」


彼女の痴漢についての意見の総括は、以下の通りである。

「加害者も痴漢行為はやめる。被害者も怒る勇気を持つ。そうして、1人1人が気を付けたら、痴漢はなくなると思うんです。なかなか難しいのは分かりますが、そういう世の中であってほしいですね。」

彼女の意見はまったくの中立で、悪いのは痴漢、被害者も自分で声をあげるべきというシンプルなものである。ただ少し残念なことに、この意見の中では「痴漢」と「被害者」しか登場しておらず、本来であればその痴漢を取り締まるべき「警察」と「鉄道会社」という存在はない。

日本の電車内というのは、「犯罪を警察組織が取り締まる」という文明化した社会から隔絶された空間であって、人間がそういった社会構造を作り出す前の原始的な社会、つまり、
やられたら自分の力でやり返さなければならないという場所になっている。

「痴漢は犯罪です」というポスターをあちこちに貼っているくせに、痴漢の取締には一向に力を入れる気配はなく、女性専用車両を増やすだけなのだ。「痴漢は犯罪」なので「警察が取り締まる」という結論までには永遠に辿りつかない。「痴漢は犯罪です」と言って終了だ。警察や鉄道会社の仕事はこういったポスターや女性専用車両というシールをぺたぺた貼ることなのだ。痴漢の検挙は被害に遭った人が各自でやってくれ、ということだ。

電車内には警察という概念が存在しないから、女性が身を守るためには攻撃的にならざるをえないにもかかわらず、男性はそういった女性により冤罪に遭ったら、唐突に警察が存在する電車の外という空間に引っ張りだされ、逮捕監禁され、人生を破壊される。
女性専用車両がなくとも、警察が(車内だけ)取り締まらないという状況は男性にとっては一方的にリスクを負わされているのだ。


全ての女性が、自分が被害にあったときに自分の力でやり返せるとは限らない。
だけど、男性全体が悪いわけではないことを認識し、その上で自分では痴漢にやりかえせないからという個人的な理由によって見ず知らずの男性に女性専用車両という形で仕方なく協力してもらうことに、申し訳ない気持ちと感謝をする。
女性専用車両に賛成する女性全てがこのような考えを持っているのであれば、世の女性専用車両に違和感を持つ男性の溜飲も下がるかもしれない。

しかし、現実には、「男が悪い。女性専用は当然の権利」という風に、逆に男性を攻撃するものが多いように思える。(本当は男女が互いを攻撃する必要などないのに)

最低でも、この女性のように、「悪いのは痴漢、被害者もやり返せばいい」というあるべき論を認識した上で(本当のあるべき論は「警察が仕事をするべき」だが)上で、女性専用車両の是非を議論できる世の中になってほしいと思う。


(ちなみにこの女性、タレント活動をしているとのことである。つまり、8年前の画像や今回のインタビューが「やらせ」である可能性も存在するが、そういったことを踏まえても、このような女性(やらせである場合のこの女性が演じているキャラクター)のような視点を持つ人が増えれば幸いと思い、この記事を書いています)


「私は特にどこでもいいです」


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女性専用車両拡大を提言=痴漢対策の有識者研究会-警察庁

女性専用車両拡大を提言=痴漢対策の有識者研究会-警察庁
 痴漢対策のため警察庁が設置した有識者研究会は10日、鉄道各社に対し、女性専用車両の設置拡大を検討するよう求める提言をまとめた。女性専用車両は昨年末時点で31事業者、81路線で導入されているが、同庁はさらに拡大を図るよう、JR各社と日本民営鉄道協会に同日申し入れた。
 研究会はまた、電車内への防犯カメラ設置も痴漢対策には有効だと提言。インターネットを通じた意識調査で8割超が賛成したことなどを踏まえ、設置拡大に向けて「検討がなされる必要がある」とした。
(2011/03/10-10:17)
時事通信 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031000269

この通りだ。

以前、「悪いのは誰だ?」http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031000269で紹介したとおり、
警察は自ら痴漢を取締りを行うことはせず、痴漢ではない一般男性にそのコスト・労力を負担させる方法(女性専用車両)で「痴漢対策」と銘打って、積極的に女性専用車両の導入をさせている。

自らが労力を割くことなどしない。

そもそもこの「警察庁が設置した有識者研究会」とは何なのだろう。
構成員は誰なのだろう。
なぜ研究会まで作って、女性専用車両の導入しかしないのだろう。

こうやって「痴漢対策=女性専用車両しかない」という思い込みを広めていったのだ。

ちなみに「インターネットを通じた意識調査で8割超が賛成したことなどを踏まえ」とあるが、いつそんなものを実施していたのだろう。
では、インターネットでの調査で反対が多ければ女性専用車両は廃止されるのだろうか。

ちなみにこちらのアンケート(神戸市交通局)では反対多数だ。
でも決して廃止にはならない。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/transport/subway/img/kekka1.pdf

そもそも、女性専用車両に関するアンケートは、結果にばらつきが大きい。

2002(平成14)年の国土交通省の「女性を意識した交通サービスに関するアンケート」調査によれば、「深夜の時間帯にかぎって」の女性専用車両導入に肯定的な人は、男性で65。8%、女性で77.3&であった。
ラッシュ時間帯の導入に肯定的な人の割合はそれより少なく、男性で42.6%、女性で50.4%。
この調査においてわかるのは、ラッシュ時間帯の女性専用車両導入に対しては女性であっても賛否が半々に分かれ、決して大多数の女性が賛成とはいえないことだ。
ただしこの調査の時点において、鉄道利用者の間の(とくにラッシュ時間帯の)女性専用車両導入に対する十分な理解と承認が得られているとはいえなかったかもしれない。

札幌交通局が2005年10月から2006年3月にかけて行った調査においても、女性専用車両導入に対する決して高いとはいえない支持率(女性54%、男性21.5%)を示している。
一方、そのほかの比較的小規模な調査においては高い支持率となっている。
岡部千鶴が2003年に行った調査では、83.4%の女性が女性専用車両に対して肯定的な態度だった。
また、駅前探偵倶楽部が2005年に行った調査では、92%の女性(62%の男性)が女性専用車両導入を支持し、西武鉄道は70%の利用客が支持している。
(堀井光俊「女性専用車両の社会学」21~22、平成21年)


ちなみにこの本の作者、2007年に、自ら10代後半と20歳代の女性155人に聞き取りアンケートを行っている。
その結果全体的に、女性専用車両は「支持するが自分はあまり利用しない」という傾向にありさらに女性専用車両の利用と導入拡大の支持は、痴漢問題と弱い関係にあったとしている。

女性専用車両を利用しますかという質問に対し、
「まったく利用しない」が39%,「めったに利用しない」が27%「たまに利用」が26%、「いつも利用」が7%であったのに対して、

女性専用車両導入の拡大を望みますかという質問に対しては「はい」が54%であった。
(同書、24)



その他、男性専用車両の導入が多数でも、鉄道会社や警察は必ず無視を決め込む。

365アンケート「痴漢防止を目的に導入、女性専用車両の効果は」集計結果
09年07月13日(月) 18時00分
「男性専用車両」の導入を求める意見が多数。


 「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加す「365アンケート」を実施しています。

 「365アンケート」は、7月6日から12日までの1週間は、「痴漢防止を目的に導入、女性専用車両の効果は」のテーマで実施しました。

 全国の各鉄道や地下鉄では痴漢被害の防止を目的に、ラッシュ時に女性専用車両を導入するケースが増えています。

 札幌市は昨年12月15日から市営地下鉄南北線に「女性と子どもの安心車両」(平日の始発から午前9時まで運行)を導入しました。

 続いて13日からは市営地下鉄東西線でも「女性と子どもの安心車両」(同)の運行がスタートしました。専用車両は7両編成の4両目1両です。この車両に乗車できる乗客は、女性と小学生以下の男児、身体の不自由な人と介護する男性です。専用車両の運行は、あくまでも男性に協力を求めるものであり、前述した男性以外が乗っても直接注意されることはありません。

 期間中、289人の方に参加していただきました。アンケートの投票結果は以下のとおりです。

 (1)女性専用車両は痴漢防止に効果があると思いますか。

 ・ある 82票

 ・ない 164票

 ・判断できない 42票

 ・回答なし 1票

 

 (2)女性専用車両の利用に関して不便を感じたことはありますか。

 ・ある 151票

 ・多少ある 54票

 ・ほとんどない 33票

 ・全くない 25票

 ・回答なし 2票

 ・その他(自由記述) 24票

 <設問(2)に関する主な自由記述>

 「毎朝通勤で不快な思いをしなきゃいけないのか」

 「間違えて乗った場合の気まずさは相当なもの」

 「男性なので利用に関することはわからないが、間違って乗らないようにする配慮が必要なのに不快感」

 「一般に混雑車両の男女比は男性の方が多い。男性で不便と不満を感じない人物は滅多にいないだろう」

 「朝のみじゃなくて夜も専用車両にしてほしい」

 「地域の電車に女性専用車両がない」

 「女性車両はガラガラでその他の車両は鮨詰状態って腹が立つ」

 「車両の位置などにより男性だけが不都合・不利益を被る場合は存在する。たとえ体が不自由な男性が乗車しても白い目で見られる現状は健全とは言い難い」

 「障害者を介護しながら乗ったら注意されたことがある」


 (3)女性専用車両は性差別につながると考えますか。

 ・つながる 198票

 ・つながらない 50票

 ・判断できない 21票

 ・回答なし 4票

 ・その他(自由記述) 16票

 <設問(3)に関する主な自由記述>

 「公営企業における導入は疑問に感じる」

 「こういう男性差別は許しちゃダメだね」

 「札幌ってそんなに痴漢多いの?」

 「大阪なんかもう6年くらいやってるが、専用車に男性客が乗りまくって崩壊するケースがよくある」

 「男性の安心車両作ってくれ。女怖い」

 「つながる、ではなく、完全に性差別そのものであり明確な人権侵害である」

http://www.city.kobe.lg.jp/life/access/transport/subway/img/kekka1.pdf



男性は同じ対価を払って(何も悪いことをしていないのに)車両に乗れない、という人権の制限に関わることを、承認無く勝手に進められていくのに対し、
女性は「ニーズがある」だけで優遇措置が取られていく。

そもそも、「ニーズ」だけで人権に関わることが変わってしまうのは異常なことだ。

「あいつ、キモいから学校こないで」というのが社会的な制度として(女性のみに)認められてしまっているのだ。

女性に選挙権がなかった、権利がなかった、それを改善するために、人権を手に入れるために声を上げる。
それは必要なことだと思う。

しかし、いつの間にか女性は「ニーズ」があれば、それが男性の権利を侵害することであっても、進められていくことになった。

そして、「男は臭いから電車に入ってこないで」は認められるようになった。

警察は狂喜した。
自分たちの仕事をしなくていいようになる。


本当に女性専用車両は妥当な方法なのか。
妥当だと思うのならば、そのコストを負担する一般男性がどう感じているかを考えてもらいたい。

そして、本来、痴漢問題に対して責任を負っている警察と鉄道会社の思惑通りに動かされてないか、考えてもらいたい。





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悪いのは誰だ?

*この記事を読む前に
「女の主張 ~とある少女の被害~」http://senyousociety.blog79.fc2.com/blog-entry-2.html
「男の主張 ~とある少年達の迫害~」http://senyousociety.blog79.fc2.com/blog-entry-3.html
を必ずお読みください。


先に書いた「女の主張」と「男の主張」を読んで、どう思っただろうか。
男女双方、様々な意見があると思う。
女性専用車両についての男女論を語るとき、男女の意見は対立することが多いだろうと思うが、
男女それぞれに辛いことがあるんだ、ということが伝わっていれば幸いである。

ここで一つ、疑問が沸いてこないだろうか。
先の2つのストーリーにおいて、痴漢被害に遭った少女と、いわれの無い迫害を受けた少年達。
彼らのどちらにも、責められるべき原因は無い。

つまり、不満に思っている男性・女性双方に根源的な非は無いのだ。

では、一体、原因は何なのだろうか。
世間では男女双方が、「相手が悪い」と罵り合っているが、本当に悪いのは誰なのだろうか


まず「男が悪い」、又は「女が悪い」という答えは0点だ。
この記事を読んでいる皆さんが各自、自分が何かしたかを胸に手を当てて考えてみればわかる。
男性は何もしていないし、女性も何もしていない。
男イコール痴漢ではないし、女は被害者だ。(そうではない人もいるかもしれないが)

そして(男全体ではなく、その内の)「痴漢が悪い」という答えは50点だ。
事実としては正しいが、それはただの事実でしかなく、議論がそれ以上先に進むことは無い。
トートロジーというものだ。質問に対して同じ意味の言葉で答えており、何の役にも立たない。
「どうして火事になったの?」という質問に対して「火が燃えたから」と答えているようなものだ。
「痴漢問題(女性専用車両問題)は何が原因なの」に対して「痴漢が原因」と答えても、何にもならない。
大切なのはその先、「火事を引き起こしてしまった、防げなかった原因」、つまり「料理の火の不始末」とか「ストーブの消し忘れ」などの原因を突き止めることだ。


では女性専用車両という問題について、真に男女双方に害をなしているのは誰なのか。何が原因なのか。

まず、痴漢は悪だ。その前提は揺ぎ無い。
痴漢は犯罪であり、それを行った者は然るべき罰を受けるべきである。
では、その痴漢を捕まえることに対して義務を負っているのは誰なのか。

「警察」 と 「鉄道会社」である。

警察には市民の安全を守り、秩序を維持する義務がある。
また、人の輸送を業務として行っている以上、鉄道会社には乗客の安全を確保する義務がある。


つまり、痴漢被害を抑制できず、女性専用車両が導入されるという顛末になった原因は
警察と鉄道会社がその義務を果たしていないことにあるということがわかる。

この問題に関して警察と鉄道会社の義務とは、痴漢を捕まえる義務、痴漢を防止する義務である。

女性専用車両は、痴漢ではない善良な男性も含めて全て排除してしまっている。
痴漢対策として、痴漢ではない人にその負担・犠牲を払わせることは適切ではない、
つまり適切な痴漢対策ではない。

過去、黒人差別が社会的な背景にあったアメリカやアフリカでは、
白人専用の座席や白人専用のレストランは当然のものだと考えられていた。
そもそも、黒人は白人と同等の人間ではないという意識があり、
また、黒人の犯罪率が高いという事実を挙げて、黒人を排斥するのは合理的な理由があるとして正当化されていた。
もちろん、善良で誠実な黒人も全て含めて犯罪者と同一視され様々な場所から排斥されてきた。
(そして多くの場合、黒人だけでなく有色人種全体が排斥されてきた)

白人専用ベンチ
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白人専用トイレ

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白人専用スイミングプール(公営)

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白人専用レストラン
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日系アメリカ人も、戦時中、日系であるということを理由として収容所に入れられた。
日本のスパイである可能性があるという理由であった。
老若男女問わず、多くの日系人が財産のほとんどを奪われ、戦争が終わるまでの間、劣悪な環境に閉じ込められた。
以下Wikipedia「日系人の強制収容」より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9


大統領令9066号の発令以降、上記のように12万313人の日系アメリカ人、つまり日本人にそのルーツを持つアメリカ国民と日本人移民、そしてメキシコやペルーなどのアメリカの友好国である中南米諸国に在住する日系人と日本人移民が、アメリカ全土の11か所に設けられた強制収容所に強制収容された。
(中略)
アメリカ国内における全ての強制収容所は人里離れた内陸部、その多くは砂漠地帯に設けられていた。しかも、逃亡者を防ぐために有刺鉄線のフェンスで外部と完全に隔てられている上、警備員の銃口は常に収容所内部に向けられていた
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(中略)
強制収容者の住居に宛がわれた建物は、いずれの強制収容所においても急ごしらえの木造の「バラック」というべき粗末なもので、その後もきちんとした建物に建て替えられることはなかった。

また、家具も粗末なものしか与えられず、トイレの多くは仕切りすらなかった。また、この様に衛生管理が不十分であったため、集団食中毒や集団下痢などが多発した
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中略)

上記のように、準備期間すら満足に与えられなかった上、わずかな手荷物だけしか手にすることを許されず、着の身着のままで強制収容所に収容された日系アメリカ人及び日本人移民は、強制収容時に家や会社、土地や車などの資産を安値で買い叩かれただけではなく、中にはそのまま放棄せざるを得なかった者も沢山いた。しかもその後長年に渡り強制収容時に手放した財産や社会的地位に対する何の補償も得られず、その結果全ての財産をこの強制収容によって失ってしまった人もいた。


なお、大統領行政令9066号の発令に伴うこの様な措置に対してフランシス・ビドル司法長官は「西海岸の反日感情に迎合し日系人の所有する農地を手に入れようとする利益誘導が絡んでいる」と強く批判している
(中略)
「二級市民」扱い
その後も日系アメリカ人は、1952年6月に行われたマッカラン・ウォルター移民帰化法の施行までの長きの間、母国であるアメリカの市民権さえも剥奪された。その上に、日本との戦争によって、今までにも増して酷い人種差別にさらされることとなった日系アメリカ人及び日本人移民の多くは、その後長い間「二級市民」としての立場に耐え忍ぶことを余儀なくされ、その結果多くの日本人移民が生まれ故郷の日本に戻ることとなった。dis3.jpg
("NO JAPS WANTED"「ジャップはいらない」の落書きの嫌がらせ)

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("JAPS KEEP MOVING.THIS IS WHITE MAN NEIGHBERHOOD"「ジャップは引っ越ししろ。ここは白人の区域だ」家の窓に"JAPS KEEP OUT"「ジャップ立ち入り禁止」の張り紙)

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("NO JAPS SERVE HERE"「ジャップの注文は聞かない」という飲食店)
(アメリカの裁判所において、日系人への差別・迫害について戦後数十年経ってようやくアメリカ政府の責任が認められた)


日本と戦争していることと、日系人として生まれたことは何の関係もない。
何もしていないのに、日本人の血が混じっているということだけで、財産を没収され、強制退去、強制収容されるという理不尽を、彼らはどう感じただろうか。

路上で引ったくりや痴漢が頻発し、その犯人が男性だったからといって、
その公道を女性専用道路にすることは妥当ではない。
痴漢のほとんどは男性かもしれないが、男性のほとんどは痴漢ではないのだ。
数年前、韓国人の「武装スリ団」(マスコミはなぜか「強盗」とは言わず、「武装スリ」と言っていた)
が頻発していたが、彼らが車内でのスリ行為を頻繁にはたらいたのなら、外国人は乗車不可の「日本人専用車両」を作るべきなのだろうか。

しかし日本では犯罪を犯したものと、属性・性別が同じということを理由に、その連帯責任を負わされる、という理不尽がまかり通っている。
それが「女性専用車両」だ。

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そして女性専用は電車だけではなくあらゆるところ拡散している。

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安くて、駅ちかで、女性専用。いいとこ取りしてキレイを磨く!
JRが経営しているフィットネスクラブの3分の1(12店舗中4店舗)が女性専用だ。

秋葉原の女性専用ヨガスタジオでのQ&Aを引用からの引用

Q何故女性専用なのですか?
A『男性の存在を気にせず、安心して運動したい』という女性のニーズにお応えし、女性専用で展開致しております。

http://www.jexer.co.jp/sopra/akihabara/faq/index.html

男性の「存在」が嫌だから、女性専用にする。
もはや痴漢がどうこうではなく、男性の「存在そのもの」に焦点を当てて排除している。
元国営の、国家の重大なインフラを支える超巨大企業がそのような思想を持っているのだ。

当然、女性専用バスも、長距離、近距離問わずある。
http://travel.willer.co.jp/seat/prima.html
http://bus.fujikyu.co.jp/news/pdf/20101214.pdf

(山梨新聞WEB版の記事)
女性専用高速バス 本格導入

 富士急行(富士吉田市、堀内光一郎社長)は17日から、中央高速バス新宿-山中湖間の下り最終便で、女性専用車両を定期運行する。女性客の安心感確保を図るのが狙いで、洗面台の設置など女性向けサービスも拡充する。女性専用車両を定期運行するのは県内のバス会社では初めてで、近距離路線での導入は全国的にも珍しいという。

 富士急行は2008年から、新宿-山中湖間で高速バスの座席の一部(6席)を女性専用に指定。今年6月には女性専用車両を試験的に導入、週末には満席となる日もあるなど利用者が多かった。利用者を対象にしたアンケートでは「安心して乗車できた」「リラックスできた」などの声が多く「今後も利用したい」との回答が9割を超えたことから、本格導入に踏み切った。

 女性専用車両は定員40人。女性客の利便性を高めるため、トイレの広さを2倍に広げ、洗面台や鏡も設置。女性向け雑誌を充実させるほか、ブランケットの無料貸し出しサービスも行う。
(中略)

 運賃は通常料金と同じで、新宿から山中湖まで片道2千円(大人)。事前予約が必要で、富士急高速バス予約センターや専用サイトから申し込む。

 同社広報担当者は「一人で乗る女性の不安を解消している。より快適なスペースを提供しているので、ぜひ利用してほしい」としている。

 日本バス協会によると、女性専用車両は、防犯などの観点からJRバスグループが東京と関西地域を結ぶ夜行バスなどで導入しているが「近距離(100~200キロ)ではあまり聞いたことがない」(担当者)という。
2010年12月11日(土) 山梨新聞WEB版
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/12/11/7.html



そして、レストンでも、女性しか注文できないメニューやコースはいたるところで見かける。
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また、娯楽の場であっても、男性として生まれた罪が許されることはない。
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(ゲームセンターの一角)

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(とある大手インターネットカフェの店舗)

仮に主婦の万引き被害に困っているスーパーが、それを理由にの女性に対してのみ、商品の販売価格を割高にしたとしよう。
「女が悪いんだから、それは女が負担すべきだ」という女性専用車と同じ理屈だ。
だが女性はきっと納得しないだろう。自分は万引きなんかしたことないのだ。そんなふざけたことをされてまでそこで買おうとはしない。
自分は何も悪いことをしていないのに「女が悪いんだから、仕方ないだろ」と言われる。
この状況が異常であることは、誰でも気付くだろう。これは差別だと。

女性のみ割高になるスーパーの場合、すぐに反論が出るだろう。
それはスーパーに監視カメラの設置、防犯タグ、防犯ゲートの設置、私服警備員(万引きGメン)の配置などをするといった、企業側の責任であって、何で関係が無い私達に負担させるのだろうかと。
そのコストは結局は消費者に回ってこようとも、それを自分達だけが負担するのは我慢ならないだろう。

女性専用車はこの点、警察・鉄道会社の責任を市民の視界から外すことに成功したといえる。
つまり、痴漢対策というと女性専用車両しかないという刷り込み、視野狭窄を社会全体に広めることに成功している。
その証拠に女性専用車両の是非を問うことのネット掲示板の議論を見ると、

「痴漢対策のためだから仕方ない」
「男が悪いのだから仕方が無い」
「男性専用車両を作れ」
「男性専用車両と女性専用車両を交互にすればいい」
「女性専用車両に反対するのは痴漢してるやつ」
「男女で完全に車両で分ければいい」
「男女で入場口から分ければいい」

という意見で終始する。

そこに、「警察・鉄道会社が痴漢を取り締まる」という思考は既に、無い。

そして、警察自身も痴漢対策として、女性専用車両の導入を鉄道会社に公式に求めている。


また、その様な議論では必ず、「私は痴漢に遭ったから、女性専用車両は必要だと思う」という意見が出る。
『痴漢に遭う→女性専用車両』という思考がおかしいことに気付かない。
そこに、『痴漢に遭う→警察が痴漢を捕まえる』という通常の流れは存在しないことに疑問を持たなくなっている。

これが女性専用車両を10年以上続けてきた結果、世の人々の思考を汚染させることに成功しているということだ。


車内の監視カメラ設置、警察官の車内乗り込み、警備員(痴漢Gメン)の配置、及びそれらが乗車していることの公示
(つまり「警察官乗込車両」「警備員乗込車両」の設置)、痴漢対策専門の機関の創設、
被害者のケア、繊維鑑定のツールの各駅への配置など、できることはたくさんあるはず。

しかし警察は、女性が被害を言いにきたら「あんたに隙がある」と適当に追い返し、
男性の容疑者を捕まえてきたら、被害者の証言だけで逮捕・起訴・有罪にするだけだ。
もし容疑者を捕まえてこない女性の被害届をいちいち受け付けていたら検挙率が下がってしまう。それに、情報をもとに犯人を捜すべく、捜査して張り込み、多大な労力を割いて捕まえたところで、検挙するのは“たかが痴漢”である。殺人や強盗などのように大した手柄にはならない。

警察「女性の安全? 知 ら ね え よ」

一般市民ごときが、権威ある警察官様に対して、交番でのんびり茶を飲む時間を奪うことなど許さない。
対策など、しない。

鉄道会社も同じだ。
痴漢の容疑をかけられたら、駅員がすぐに容疑者を警察に引き渡すだけ。
乗客の安全を確保する義務などどこかに置いて「我々は場所を提供するだけ」と、うそぶく。
朝のラッシュの時間は仕事が忙しいのだ。痴漢なんぞに構っている暇はない。
鉄道会社は何もしない。

監視カメラの設置にはかなりの費用がかかるだろう。
何十億円?何百億円?
警備員を乗車させるのもかなりの労力や費用がかかるだろう。
あるいは痴漢対策の機関を創設するのにも多大な手間がかかるだろう。
その何百億円の費用を払ったところで得られるものは何か?
女性の安全だ。

鉄道会社「何だ。それなら放っといても問題ないじゃないか」

なぜなら、女性の安全が害されたところで鉄道会社には何の影響もないからだ。

一般企業ならば、商品・サービスの質の低下は利益に直結する。
顧客から買われなくなることは、会社の存続に関わる。

しかし鉄道会社はどうか。
不満があるからもう電車は使わない、などということができるだろうか。
できるはずがない。

つまり、女性の痴漢被害など全くもって、放置して構わないのだ。
だから何もしない。


一円も利益を生まない痴漢対策なんぞに、多大なお金と労力を割くなんて絶対に嫌だ。
しかし、社会的・政治的な圧力により、そうも言ってられなくなった。

そこで登場したのが、女性専用車両だ。

鉄道会社の手間は、車両の窓に「女性専用車両」というステッカーを貼るだけ。
後はポスターや放送をするだけ。
コストは最小限、そして女性専用車両に乗った女性が痴漢に遭う確率はゼロ。
痴漢問題を一気に解決でき、その上女性専用車両の吊り革広告、車内テレビ広告、車体広告などで普通より高額な広告料を取れる。(他の一般車両9車両分よりも、女性専用車両1車両分の広告費のほうが高い)

まさに夢のような解決法だった。

そしてそれは警察にとっても同様だった。
自分達は今までどおり何もしなくても、痴漢問題を解決でき、
その上、これからは女性が痴漢被害を訴えてきても「何で女性専用車両に乗らなかったの?」と追い返すことができるのだ。

女性専用車両がある限り、警察は痴漢対策をしていると言い張ることができ(実際は何もしていない)、責任から逃れることができるのだ。
このように、警察にとっても素晴らしいシステムであったからこそ、警察はさらなる導入を強く求めた。
そして女性専用車両は、2005年に首都圏において一斉に拡散したのだった。


さて、この素敵なシステムのコスト・労力は一体誰が払っているのだろうか。

それは、社会のルールを守り、女性と同額の運賃を払い、痴漢をはたらくこともない、善良な一般の男性である。
彼らが女性専用車両が空いた分の混雑を、駅の階段横のドアの利便性を、やってきた電車のどこにでも適当に乗れるという当たり前の自由を、突然、無理矢理放棄させられ、性犯罪者予備軍というレッテルを悔し涙を飲み込んで受け入れ、日々女性専用車両という理不尽に耐えているのである。
(総武線などは通常の座席がある女性専用車両がある一方で、早朝からラッシュの時間まで列車の中ほどの一般車両は座席をゼロにしている。1人でも多くの人を詰め込むためである)
2010_1007女性専用0001MOZA

その上で「男が痴漢するのが悪いんだから」と何も覚えがないことを非難され「男は臭いから(女性専用車両は)快適」と侮辱され続けている。
それに対する反論や愚痴を漏らすと「女性差別!」という非難が飛んでくるのだ。
そして、「文句があるなら、男が率先して痴漢を減らす努力をしなさいよ!」と、
なぜか一般男性に、警察や鉄道会社並みの義務を押しつけられる。
このような現状が、非常に悲しい。
私は、何もしていないのに「悪」だと言われ続け、男に生まれたこと自体が罪だと言われてるような気がしてきた。


これで、女性専用車両の問題(痴漢問題)は「誰が悪いのか」がはっきりしたと思う。
警察がしっかり機能していれば、鉄道会社が痴漢対策にコストを払っていれば、誰も辛い目に遭わず、不条理な扱いもされずに済んだはずだ。
本来痴漢問題に責任を負うべき警察と鉄道会社は、女性専用車両を導入することによって、自分達の責任を男女論にすり替え、何の責任も無い一般の男女間で糞を投げつけあう構図を作り出すことに成功した。
彼らの職務放棄の代償として、男女が憎しみ合う原因がまた一つ生み出されたと言っていい。

痴漢対策として効果があるものというアンケートの上位に女性専用車両があるということは、痴漢問題に関して、警察は市民の意識の中には存在しない、もはや警察は機能していないということだ。
街中で強盗が出たときに、「おまわりさーん!」ではなく「女性専用道路作って!」という叫び声が聞こえるようになる日も遠くはないかもしれない。事実、既に東京の公立図書館では女性専用席ができているのだから。

いつの日か、誰もが傷つかない方法で、この問題が解決されることを望む。


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男の主張 ~とある少年達の迫害~

僕は自由と平等の国で生まれ育った。
人種・性別による不当な差別は決して許されないものだと思ってた。
でも日本はそうじゃないみたいだ。

今から20年以上前、日本人の両親は仕事のためにアメリカに渡り、そこで生活の根を張った。
僕はアメリカで生まれた日系アメリカ人の2世だ。
学校では英語を話すが、家の中では日本語を話すというバイリンガルな環境で育った。
この夏、両親の日本支社への転勤が決まり、日本に移住することになったのだ。
飛行機を乗り継いで日本に向かう。
期待で胸がいっぱいだった。

日本時間で朝7時20分、僕らは空港に到着した。
「お兄ちゃん、ぼくたちこれからどうすればいいの?」
ポケモンのキャラクターが描かれたリュックを背負った弟が言う。
「これから電車を乗り継いで、僕たちの家に行くんだ」
両親は先に日本に来て様々な手続きを済ませ、既に新しい家に住んで数週間経っている。
両親は職場が変わったばかりで多忙なようで、自分達を迎えに来れないとのこと。
乗る電車の名前と降りる駅をメールで教えてもらい、二人だけで家に来るように言われている。
荷物のほとんどは既に日本の自宅に送ってある。荷物は中くらいのキャリーバッグだけだ。
「よし、じゃあ行くか」
バッグのキャスターをコロコロと転がしながら歩き出す。


一つ目の電車は正に地獄だった。
車内は通勤のサラリーマンたちで埋め尽くされており、圧迫されて体中が痛く、そのせいで呼吸も苦しかった。人間が隙間無く詰め込まれ、まったく身動きができず体勢を変えることすらできない。壁の中に埋め込まれるのって、こんな気分なんだろうかとふと思った。
駅に停車するたび「すいません、すいません」と電車の内から人が人を掻き分けて降車していき、さらにその駅から乗車する人が発車ベルと同時に一斉になだれ込んできて体があちこちに追いやられる。
まるで嵐だ。自分も降りる人の波に押されて何度も電車の外に押し出されてしまい、再び乗り込むのに苦労した。
すでに僅か1~2メートルの距離にいるであろう弟の姿は全く見えなくなった。
どこかの駅で降りた後、再び電車に乗り込めなかったのではないかと少し不安になったが
電車が大きく揺れて、人の壁が崩れそうになった瞬間、弟の「うああぁ!」という叫びが聞こえて安心した。がんばれ、弟。

これが「通勤ラッシュ」というものか。
目的の駅に着き、自分も「すいません、すいません」といいながら電車を降りる。
異常な圧迫感から開放された瞬間、その解放感から全身の力が抜けて足元がふらついてしまう。胸が圧迫から開放されたため一気に呼吸が楽になり、思わずため息が出る。

「すごかったね…。僕、足が浮いてたよ…」
体の小さい弟は、全方位から圧迫されることで体が周囲の人に支えられ、浮いてしまっていたのだ。

「次の電車に乗り換えようか」
ホームの階段を下りて、コンコースに入る。
「ええと、○○線は……あった!」
乗り換え路線のホームへの階段へ歩き出す。
大きな電光掲示板が天井から下がっているのが目に入ってくる。
小さな字でいろいろ表示されていてよくわからない。
しかし数字だけははっきりと見えた。
『8:07』と表示されている。

「発車まであと1分しかない!」
キャスターバッグを抱えて階段を駆け上がる。
ホームでは既に発車ベルが鳴り始めている。
階段のすぐ目の前、ちょうどいい場所にドアがあるのが見える。

「あの電車に乗るぞ!」
「うん!」
二人が飛び込むと同時にドアは力強く閉まった。
「危なかったね」
笑いながら荒くなった息を整える。

そのとき、さっきの電車とは何かが違う、ということを感じた。
何だろう。
さっきの電車より空いてる。混雑してはいるが、体が圧迫されるほどではない。
でもそれが原因ではない気がした。

何だか強い臭いがする。
消臭剤だろうか。
あるいは、日本の電車では車内に香水を撒く習慣があるのだろうか。
それにしても臭いがキツすぎる。

いや、それだけだはない。
視線を感じる。

周りを見渡すと、人々が僕達をジロジロ見つめていることに気付いた。
いや、睨んでいるといってもいいかもしれない。
何でだろう、女の人ばかりだ。
肌で感じるほどの視線を周囲の女性から一斉に投げつけられる。
弟は何も気付いていなさそうだ。

すごく居心地が悪かった。
状況もよく把握できない。
しかし、たった数十分のことだ、我慢しよう。

電車が次の駅に到着する。
するとそこから乗ってくる乗客も全て女性だったのだ。
そして例外なく僕等を見ると驚きの表情を見せる。
中には小さく「えっ?」と声を上げる人もいた。

ドアが閉まる。
電車が動き出す。
するとドアに寄りかかっている少しふくよかな女性が、ひときわ険しい表情で睨みつけてくるのがわかった。

僕は思わず「どうしたんですか?」と言っていた。

女性は更に顔を歪めて言った。
「なんで乗ってんの?」

言われていることの意味が分からなかった。
「はっ?」
すると女性は、僕を睨みつけたままドアのガラスに貼り付けてあるピンク色のステッカーを、人差し指でトン、トンと叩いた。

ステッカーには、ごちゃごちゃと何かが書いてある。
弟が覗き込む。
「何て書いてあるの?ぼく、漢字読めない…」

女性…専…用…。
WOMEN……ONLY!?

「ここ、男は入っちゃいけないんだけど?」

言われている言葉自体は把握できたつもりだった。
それでも、言われている言葉の意味が分からなかった

電車に…女性専用?そんなことが…。
ありえない。
人種、性別での差別はあってはならない。僕はアメリカの学校でそう習った。
白人専用のバス、白人席などは差別であるとして何十年も前に無くなっていた。
そういうことをすると法的に、社会的に、制裁を受けることを知っている。
だから、「女性専用」というものが存在することが理解できなかった。
「なんですか?これは」
単純に、脳裏に浮かんだ言葉を口に出した。

「とぼけてんじゃないわよ。いいから早く出ていきなさい!」
女性が強い口調で僕達を責める。
周りの女性たちも、助けてくれる雰囲気ではない。
それどころか、この女性の言葉に頷いている人もいた。

「……」

何が何だかわからない。
混乱と、周囲の女性の睨むような目線に晒されて頭がぼーっとしてきた。
「お兄ちゃん、どうしたの…?ぼくたち出て行かなきゃいけないの?」
「しょうがないでしょ。男が悪いのよ」

「男が…?ぼくたちが、悪いこと、しちゃったの?」
「そうよ。男が痴漢するから女性専用車両ができたのよ」

弟は、日本語の「痴漢」と「女性専用」「車両」という言葉がよくわからなかったらしく、
怪訝な表情で女性を見上げていた。

「ところであんた、何歳?」
「じゅうに…12歳です…」
「小学生?」

弟は少し考えて答えた。アメリカと日本の制度の違いで少し戸惑ったのだろう。
「えと、えっと、中学生です」
女性は一層、不快そうな顔をして言った。
「じゃああんたも次の駅で降りなさい。中学生以上は乗っちゃいけないのよ」

「なっ…、こんな小さい子に何を言って…」
「うるさい!早く出てけー!あんた達がいるとみんな迷惑なのよ!」
弟は小さく「ひっ…」と叫んで俯いた。

僕達は電車を降りた。
電車のドアが閉まるとき、僕らを追い出した女性が「スケベ野郎」と言い放ち、その隣の女性がニヤニヤと笑っていたのが今でも忘れられない。


あれからインターネットで女性専用車両について二人で調べてみた。
そこには
「男が悪いんだから仕方がない。男の責任」
「男の人がいないと本当に安心」
「男の人は臭いから、女性専用車両があると快適」
などという言葉が並んでいた。

それを見るたび弟は
「ぼく、くさいんだ…。きたないんだ…」
「ぼくはそこにいるだけで迷惑なんだ…」
「ぼく、生きていることが悪いことなの…?だって女のひとが『男が悪い』って。ぼくは男だから…、ぼくが悪いって…」
と悲しそうにつぶやいていた。

信じられないのが、子供のいる主婦と名乗る女性がそのような書き込みをしたり、ブログの記事を作ったりしていることだ。
日本の母親たちは自分の息子に「お前は臭い、汚い」、「お前は痴漢だ」と教育しているのだ。
あるいは娘に、男はそういうものだという価値観を植え付けているのだ。
このようなことが平然と行われており、男性も何故かそれを受け入れている。

女性は「女性が安心して乗車できるように」女性専用車両がある。
男性が痴漢冤罪に遭ったら、それまで築いてきたもの全てが崩壊する。
しかしその対策は何もなされていない。

女性専用車両は男性にとって痴漢冤罪対策になるという主張もある。
それならば、なぜ僕は毎日女性専用車両がある電車で、女性に囲まれたりしながら通学しなければならないのだろうか。
僕が女性専用車両から追い出されたように、一般車両に乗ってきた女性を追い出してもいいのだろうか。


そして、女性専用車両だけではなかった。
女性専用バス、レディースデー・女子会プラン、レストランの女性専用料理コース、漫画喫茶の女性専用シート、ゲームセンターの女性専用コーナー、映画館の女性専用席、女性限定英会話教室、女性専用タクシー、女性専用旅行プラン・割引、JRの女性限定国内ツアー、女性専用保険、女性専用駐車場、女性専用フィットネスクラブ、ホテルの女性専用フロア、大学受験の女性枠、公務員試験の女性枠、その他女性のみのサービス。

探せばいくらでも出てきた。
しかし、男性専用や男性優遇サービスは探すこと自体が困難だった。

父に聞いてみた。
女性専用車両は差別ではないかと。
「女の人は差別されているからなあ。仕方ないんじゃないか?」
と言ったことが忘れられない。
自分達が味わった強烈な差別と同じことを、女性は普段から体験しているのだろうか。
今居る場所から、よってたかって追い出されるほどの差別を?

僕達は日本人のメンタリティを持っていないからか、日本に来てから両親の言うことと
自分の考えとで隔たりがあるのを感じるようになった。

弟はこの出来事のせいで深く傷ついて、もう電車に乗りたくないと言っている。
自分達はまだ日本のことに詳しくない。
いつ、またあんな目に遭うか分からない。
だから電車で5駅かかる中学校に、わざわざ自転車で通っている。

僕達は黒人差別についてしっかり学んだ。黄色人種への差別もだ。
白人専用が許されないのと同じように、女性専用は許されないと思っている。
日本の社会は何かがおかしい。
しかし、多くの日本人はそれに気付いていないようだ。

電車の車内で席に座って足を組んで化粧をしている女性の前で、
立っている中年の男性が痴漢に間違えられないように必死に両手を挙げて
「いやらしい目で見てる」等の因縁をつけられないように目をそらしている状況を見たとき、これこそが日本の縮図だと感じた。


どうして何もしていない自分が理由なき差別を受けなければいけないのか。
どうすれば差別しないでくれるのだろうか。

誰か、教えてください。






(この記事は「女の主張~とある少女の被害~」http://senyousociety.blog79.fc2.com/blog-entry-2.htmlと併せてお読みください)


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